工場を取得する前の話ですが、弊社のスタッフに外国人の方が入ってくることになりました。ITシステムの構築で仕事を依頼していた会社さんの社長です。弊社の仕事を受けているうちに、一緒に仕事をしようという機運が高まっていきました。
新しい人員も増える中、当時の弊社の主業は建築関連でしたがもう一つは賃貸用不動産の事業でした。不動産賃貸業を営んでいらっしゃる方は結構多いのかなぁ、と思いますが、将来的に入居付けができなくなると、経営が非常につらくなるので、人口減に対応し何かしら対策を練っておかないといけない、ということで、新しいビジネスの開発にかかりました。開発の着眼点としては、不動産を活用する店舗型で、ある程度全国に配置できるシステム関連。イメージとしてはガチャガチャの機械をぶわーっと置いている空間のような感じの、自動化が可能なもの、メンテナンスがほとんど不要なもの、を考えてビジネスのヒントを探していました。
先ほど新しく入ってきたスタッフですが、非常に知見が広く、私とは全然ビジネスキャリアのたどり方が違いました。彼が携わっていたビジネスで日本ではまだ広まっていないビジネスがある、ということで海外のIT関連ビジネスをたくさん見ることとなりました。見るものすべて華やかで、PCをタタタタッと軽快に走らせる方たちが多く、世の中本当にIT化したなぁ、プレゼンみんなうまいなぁ、と感心しました。しかし見回ったビジネスモデルの多くはソフトウェア関連が多く、純粋にデータをのみのやり取りで収益を上げようというモデルでした。原価が低く、売れれば非常に儲かるのでしょうけれど、私としてはITだけに依存したビジネスが非常に不安で、あっと言う間に真似られるんじゃないかとか、天才が登場すると一気に勢力図を塗り替えられるんじゃないかとか、いろいろな不安感がありました。ですのでどこかでアナログな要素、つまりは手間がかかる仕事とITを掛け合わせたような仕事をしたいと常々考えております。その中である候補が見えてきました。それが「デジタルスポーツ」でした。人がアクティブに動いて、キャンピングカーは人の移動を自由にするのなら、デジタルスポーツは人の運動を自由にするなぁと思い、面白いかも、と考えました。。。