昔、家族で行ったキャンピングカーの思い出をトラベルハウスでもう一度 2

キャンピングカーのテレビを観た翌日。

そうは言ってもキャンピングカーなんて贅沢品。
我が家には必要ない、と言ってそれで終わりです。
それからは特に考える暇もなく毎日が過ぎていきます。

でも、そんな日常を過ごしていたある日、またキャンピングカーの番組を偶然観てしまいます。今度は前の観方とは、少し違います。ちょっと前のめりです。ソファーに預けていた体を前にしています。そして、一緒に観ている奥さんに向かって「なぁ、これよくない?」と、奥さんの意見を聞く感じで、でも自分はすでにちょっと欲しい気になっているのを隠して聞きます。

奥さんはいたって冷静に「こんな大きなキャンピングカーがあっても、あなたと私しかいないのにどうするんですか?」と。そりゃその通りだなと、あなたは言葉ではそう言ってても、心は違います。すでに欲しくなっています。

「家族で行ったキャンプにもう一度行きたいな~」と心の奥底からジワジワ湧き出てきます。
でも、そうは言っても子供はもうとっくに大きくなっていて、行くとしたら奥さんと2人だけ。

「だったら大きいキャンピングカーではなくて、小さいやつならいいんじゃないか!」と、
インターネットで早速調べています。そしたら、このご時世、いろんな種類のキャンピングカーがあることに気づきます。

そしたらあなたは、キャンピングカーの虜です。
それからは、毎晩毎晩ネットでキャンピングカーのことを調べ、雑誌を買い、情報集めに真剣です。童心を思い出したかのように真剣そのものです。奥さんは端から見ていて半分呆れ顔ですが、半分は一緒に楽しんでいる様子。いい奥さんです。

そしてキャンピングカーは毎年各地で展示会をやっていることを知ります。
調べたらちょうどもう直ぐその展示会です。

奥さんに「今度の休みの日行こう!」と約束を取りつけ、そこからは今まで以上に情報集めに熱が入ります。

待ちに待ったキャンピングカーショー当日。
現地に着いたら、想像以上の賑わいにびっくり!キャンピングカーがたくさんあって、心躍りながら色々物色。

一通り観て思ったのは、結構金額がするんだなーということ。
夢のキャンピングカーライフは、お金という現実的事実を告げられ、無残にも崩れ落ちてしまいました。

続く

小泉

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