インフラ設計のお話

アルミを使って、車に載せて、移動をする。これって意外と難しいのです。車で移動をすると、それはもう無数の振動が常に発生しているようなもので、アルミをビス止め等をすると、いつかは取れてしまうのです。

だから溶接が必要になります。溶接は強度も耐久性もしっかりしています。だけど、アルミの溶接は難しいのです。それは結局コスト高につながります。材料費も上がり、接合でも費用が余分にかかってくる。

つまりは価格を上げなければいけない、といろいろと悩みが増えました。

これらを解決するために、多くの決断を下しました。まずは完全自社工場の取得です。次いで、溶接費用を下げるために、初期投資は大きく跳ね上がりますが、船舶会社レベルの溶接ロボットを導入しました。

完全にオーバースペックですが、コスト低減のためです。仕方がない。アルミをベースとする設計だけでは、住宅が冷たくなってしまうので、木材を内装仕上げで取り入れました。断熱材もしっかりと充填しております。

金属と木材の融合を、車と住宅の融合を、同時に成す工場の設計をし、実際に稼働をさせていきました。年間で1000台を大幅に超える生産を可能とする夢のキャンピングカー工場が出来上がりました。実際ロボットが導入されたときにはワクワクが止まりませんでした。

武智

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