5月19日、弊社の本業であります住宅事業で研修があり、福岡県まで工場見学に行っておりました。Panasonicという一部上場企業の工場はさすがで、この工場で行われていることがトラベルハウスでどうやったら取り入れられるのか?そんな観点からも同時に見学をしておりました。
Panasonicと聞くと家電などを思い浮かべると思いますが、今回はキッチンの工場です。
毎日300台のキッチンを製造する工場は、工場に入った瞬間、その敷地の広さとは裏腹に人間の少なさにまず驚きました。キッチンの収納棚を製造する工程では、5m四方の木を指定された寸法にカットするところから始まります。カットされた木は一つ一つが異なる仕様を必要とするのですが、その情報は木に貼られたアルファベットと数字が書かれたバーコードを通して読み取られます。つまり、寸法通りにカットされた木は、予めその後の工程が決まっており、全て機械が作業をします。
人間の手が必要な箇所といえば、搬入、検品、機械ができない細かな作業の3つだけです。搬入でさえも自動化を取り入れ、2人を必要としていた作業は1人でできるようにしています。ひたすら同じ動きを繰り返す機械。それに紛れて働く人間は、機械と同様に同じ作業を繰り返していました。その状況が少し怖くもありました。
そんな不安も感じながら、説明をして頂いた工場担当者さんのお話を聞いてさすがだなと感心したことがありました。それは常に競合会社の情報が頭に入っているということです。キッチンを製造している工場の長は、他社がどういった製造をしており業界的にどこの工程で進化を必要としているのか!自社が業界で最先端をいっている時は、必ず「この業界では弊社だけです。」と胸を張って説明をしていました。
メーカーとして、また製造者として自分の商品や製造工程に誇りと自信を持っていることが、説明の仕方から伝わってきました。トラベルハウスというメーカーである以上、商品に自信と誇りを持って行動し、尚且つどうすればより進化を遂げるのかを、競合を常に意識しなければならないと感じました。
小泉