5月にお会いさせていただいた方からご契約を頂きました。
5月と言えば、まだ弊社がメディアに載る前でしたのでなかなか信頼していただけていない状態からの「初めまして」だったのを覚えております。
「初めまして」の当時はこちらもお客様にお会いできている人数も少なく、一生懸命とにもかくにも喋っていたのを思い出しますね。
でもこの方、実はこのとき考えていたのは、トラベルハウスの作り方が知りたかったのです。(それはその時には気づきませんでした)
「根掘り葉掘り、色々聞いてくるなぁ…でも、こっちも知らないと思われるのも嫌だなぁ」ってな感じで、企業秘密なこと以外はとりあえず伝えたつもりです。大満足して帰られました。見積もりは不要だと言われたので、渡せてませんでした。
そして7月ですが、突然
「忙しいとは思いますが、展示場にお伺いしてもいいでしょうか?」
とお電話を頂きお会いしました。
「久しぶりですね、お元気してました?あれから弊社も忙しくさせていただいて~」
っていう感じのお話をさせていただきました。
で、今日はどうしました?と切り出すと、
「すみません。前回来させていただいてから、私実は、自分でつくってみました」
「私も工務店をやってまして、できると思いまして」
と言われるではありませんか。
通りであの時、「こんなに色々普通の人が聞くにはおかしいなぁ、と思うようなことを聞くなぁ」と感じてたことを思い出しました。当然ですが私は、「この人は筋が通らないことをするなぁ」と思ってちょっと身構えてしまいましたが、それをその方も察してくださったのか「すぐに購入させていただきます。申し訳ありません」とのこと。
よく聞けば、自分で実際につくったみたいですが、私たちが辿った道と一緒で重量にまずは苦しんだみたいです。そして次には耐久性。結局、耐久性を重視して、重量オーバーの疑似的なものを作ったみたいですが、公道を走るのがどうにも怖くて、怖くて、ということで。弊社のトラベルハウスを購入しに来てくださったというわけですね。
実際自分が作ったものを一つは壊しているし、それを作るに当たって掛かった自分の人件費を考えると、うわぁ結構経済的に痛いだろうなぁ、と思いました。その方も同じことをすぐに言われました。
「今まで使った材料代、自分の労力、等を考えると最初から素直に御社でトラベルハウスを購入していればよかった。新聞も先ほど見せていただいたけれど、こういう風に出るということは、やっぱりちゃんとやってきてはるんだなぁ、トラベルハウスさんはすごいなぁ。それに反して自分のしたことは。。。」
何かこっちも泣きたくなるくらいの落ち込みようです。でも、これで私は色々わかりました。見よう見まねで作ることはできるかもしれないけれど、法律対応や耐久性対応をしっかりしようと思うと、自作ではできないんだろうなぁ、ということ。自作レベルでは、実証実験もできないでしょうし、ましてや安全は手に入れられないと思います。
だから私はやっぱりこう思います。
自作をしたい人は「つくる」という過程を楽しんでください。
そのあとは、人に迷惑をかけない範囲(主に私有地)で使ってください。
それ以外の車中泊をしてみたい、とかそういう方はトラベルハウスをぜひ購入下さい。
それが結局一番安上がり、だと思いますから。
職人の手作業も当然入りますが、工場製品をなめてはいけませんよ。
トラベルハウスはなかなかすごい、と思いますよ。
武智