トイレ交換のため、1年ぶりにお邪魔させて頂いたお客様のご自宅で、旦那様、奥様と3人でテーブルを囲み、昔の話を工事が終わってから何時間も聞かせて頂きました。
従業員が30人以上いる企業を何十年と守ってきた経営者のお話です。聞いていて楽しくないわけがありません。
「今の若い者は我慢が足りん!」とお話し中、何度も仰っていました。創業から今年で90年目になる企業の2代目社長さんは齢84歳ですが、未だ現役です。
「トップは先の先を読んでないといけない」と、事業継続のため次の一手を考え、実行している最中だと仰います。
そんな旦那様は、自分が若い時は創業者である父親に「学校の部活なんか行かずに仕事を覚えろ!」と言われ、毎日学校から帰ると工場に行って仕事をさせられ、職人さんが作るのをひたすら見て覚えるということをしていたそうです。
おかげで材料から工程まで数ある種類の鋳造の型全てを覚え、コストを知り、自分でも作れるようにまでなっているため、まだまだ若い者には任せられないと仰います。
そんな時代を生きてきた旦那様に、「今の20代、30代をどう思いますか?」と投げかけてみると、「今の若い者は我慢が足りない!」「今の若い者は自分で勉強をしない!」と時代が違えばやり方も違うと、心のどこかではわかっているのでしょうが、それでも今の若者に苦言を呈さずにはいられないのです。
今の若者である私としては、恥ずかしながら仰る通りだなと、自分でも反省すべき点がたくさんありました。そんな反省もしつつ、何時間というお話の中で一番感動したことは、旦那様のある想いでした。
私の「どうして84歳という年齢になっても仕事をしようと思えるんですか?何がモチベーションなんですか?」という質問に対してこんな風に答えられました。
「90年も存続し続けた会社を少なくとも自分が生きているうちは、潰すことは断じて出来ない」と強い眼差しで仰いました。
それを聞いて、何故かジーンと熱いものがこみ上げてきました。
90年という長い歴史を刻んできた企業は、誇りであり伝統であります。その重みを一身に受け84歳になっても戦っている姿にかっこいいと感じました。
弊社JUSETZマーケティング㈱は今年8年目。90年という途方もない年数までまだまだ、、、まだまだです。事業を継続させるということは、本当に難しいことのようです。
トラベルハウス事業は始まってまだ半年ちょっと。
1年、3年、5年、10年と事業継続をさせることが、読者の皆様と繋がっていられる唯一の方法だと、改めて実感しました。
小泉