現在(2020年2月現在)のキャンピングカーの造り方は「アルミの溶接造」をベースとした骨格を主としたものです。アルミは軽く溶接で仕上げるなら強度が非常に高く保てる。かつ、壁厚も薄く、広々とした空間づくりを可能とします。一方で弱みは、材木だけで仕上げるときよりも、大幅にコストが上がり、原材料費が高くなってしまうことが第一の問題。また、金属仕上げなので冷たさが、かんじられるようになってしまうこと、が次の問題でした。当初は。
アルミをボルト止めするだけでいいなら非常に仕上げは簡単で、いいのですが、車に載せるとなると、常にハウス部分が振動しているということなので、わずかなほころびでも生じると一気にボルトが緩んでいき、ハウスの骨格をなしている重要なところが取れてしまう可能性があります。だからコストを重視して溶接をやめるというわけにはいきません。アルミの溶接は一種の専門スキルのため、できる金属加工会社が少なく、また、ハウスが大きいためつくってくれてもコストが高かったり、精度が低いものが出来上がったりします。アルミを使ってコストを下げて作ることが途方もなく難しいように感じられました。自分が大型の溶接が出来たらいいのになぁ、とどれだけ思ったことか。
もう一つの問題である金属感を感じさせる仕上がりを、温かみを持たしたものにしようとすると、これは従来の作り方である、住宅を感じさせる木材の仕上げがいいと思いました。既存の大工職人技も活きますし、いい感じですすめられるなぁと思います。しかし、これはこれで問題が発生するのですね。。。
モノづくりって難しいです。